劇団競泳水着 大阪部 vol.1

「惑ひ」

 

脚本・演出 上野友之

●2015年7月10日(金)~13日(月)
インディペンデントシアター1st

「惑ひ」特設ブログ・舞台写真はこちらから

出演

坂口修一
横田江美(A級MissingLink)
南光愛美(劇団猫の森)
吉田電話(クロムモリブデン)

楠亀えり香
たはらもえ(劇団レトルト内閣)
野田弘喜(テアトルアカデミー)

あらすじ

40代を間近に控え、男は惑っていた。
五年前に設立した小さなデザイン事務所は、実質的に妻の実家の資産によって支えられていた。
経営には口を出さない献身的な妻とその両親だが、家業を継ぐことをにおわせてくる。
仕事を回してくれる後輩は昇進が決まり、いつしか頭が上がらなくなっている。
望んで手に入れたはずの自分の城が、自由とは程遠く、日に日に重くのしかかる。
俺の人生はこのまま続くのだろうか。俺はまだ若いのだろうか。
もう一つの人生を夢想してしまう俺は浅はかなのだろうか。

そんな時、事務所に一人の新人デザイナーが現れる。
十も歳の離れた彼女は、すぐに事務所に欠かせない戦力となる。
彼女の言葉が、目線が、男の夢と自信を復活させる。
そして事務所で二人きりになった夜に、彼女は男に呟く。

「このままでいいの?」

この出逢いがもたらすのは、新しい人生か、破滅か、それとも……?
劇団競泳水着、妖しく危ういビターストーリー。

ごあいさつ

辞書で「惑う」を調べてみると
「平常心をかき乱すような事に心を奪われる」とあり、
その後に例文として
「四十にして惑わず」(=不惑)
という、この動詞を目にする機会として恐らく一番多い文章が続く。

実際どうなのかはともかく、大人は簡単には「惑わない」のが理想ということなのだろう。

で、改めて考えるに、
「平常心をかき乱すような事に心を奪われる」のは、
それは果たして避けるべき事態なのでしょうか?

少なくとも、そういう機会が一度も無い人生は避けたい気がする。
ただし、そういうのは若いうちにやっとけ、ということだろうか。

漢字だけに注目すると「惑」は他に、
「誘惑」
「幻惑」
といった言葉にも使われる。
だんだん魅力的な字に思えてきた。
(「疑惑」とか「迷惑」とかもあるけど)

しまいには、「惑」という字面をずっと眺めているだけで、どこかに連れ去られてしまいそうだ。
その先が恍惚なのか、あるいは深い闇なのかわからない所がまた……ああ、「惑」……(ゲシュタルト崩壊とは言わないで欲しい)

と、ここまで書いて、この漢字には更に、
「惑星」
という、お馴染みの使用形態もあることに気づいた。

そもそも、全人類が生まれ落ち暮らし続ける場所が、常に惑い続けているわけだ。

というのは無理やりだとしても、
この字についてちょっと考えただけで、思索があちこちに飛び、悪くない感じです。

正直、「惑ひ」というタイトルも、「惑い」じゃなくて「惑ひ」なのも完全に思いつきだったけど、
僕もキャストもこの字にいいように振り回されながら、
観客の皆様を、不安なのか快感なのかが不明のムズムズに陥れる作品を、創る所存です。

稽古場に一人くらい冷静な人もいることを願いつつ。

ご来場、心よりお待ちしております。

劇団競泳水着主宰・上野友之

公演詳細

会場:インディペンデントシアター1st

2015年7月
10日(金)19:30
11日(土)15:00/19:00
12日(日)13:00/17:00
13日(月)14:00/19:00

チケット (日時指定・自由席)
前売・予約:3000円
当日券:3500円
U-22:2000円

★5月17日(日)10時より予約受付開始!

携帯からの予約はこちらをクリック!



[PR] FX初心者 給与計算アウトソーシング カード比較 10gbファイル転送

※受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前です。
※開演5分前までにご来場のない場合、ご予約がキャンセル扱いとなる場合がございます。お時間には余裕をもってお越しください。

スタッフ

舞台監督:相内唯史(at will)
舞台装置:青野守浩
照明:海老澤美幸
演出助手:鎌江文子
宣伝美術:デザイン太陽と雲
宣伝写真:堀川高志(kutowans studio)
制作協力:三坂恵美(観劇三昧)
プロデューサー:笠原希(ライトアイ)

協力(五十音順):
at will
in→dependent theatre 1st
A級MissingLink
観劇三昧
クロムモリブデン
劇団猫の森
劇団レトルト内閣
テアトルアカデミー

企画・製作:劇団競泳水着
大阪市助成公演

劇団競泳水着・大阪部とは

東京を拠点とする劇団競泳水着・主宰、上野友之が、関西を中心に活躍する俳優・スタッフと作品を創る為、大阪で滞在制作する企画。
継続させたいと思っている。

Go Top